今回は「秋のテント泊で使うリアルな快適装備(持ち物)」を紹介します。
これから装備一つひとつを具体的に説明していきますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
秋の登山では特にアルプスなど標高が高い地域では、夜間や早朝に氷点下近くまで冷え込むことも珍しくありません。
そのため、今回の装備は寒さに耐えることを重視しています。
また、装備全体を「快適さ」にフォーカスして選んでいます。
以前はUL(ウルトラライト)志向の登山スタイルを試したこともありましたが、現在は「テント泊そのものを楽しむ」ことを主軸に据えています。
したがって、必要最低限より少し多めの装備となっていますが、これが私にとってのリアルな選択です。
持ち物(装備品)リストと説明
1. ダウンジャケット
まずご紹介するのはダウンジャケットです。
使用しているのはモンベルの「イグニスダウンパーカー」。
このジャケットは非常に軽量で、モンベルの中でも最も薄手で暖かいタイプとなっています。
ダウンの品質を示す「フィルパワー」という指標が1000フィルパワーというトップクラスの性能を持っており、非常に高品質なダウンが使われています。
このおかげで、体全体をしっかりと保温してくれるだけでなく、重量もかさばらず、携帯性にも優れています。私は特に寒い日にはこれを着て夜間や朝方の活動を快適に過ごしています。
2. ダウンパンツ
次に紹介するのはダウンパンツです。
こちらもモンベル製で「ライトアルパインダウンパンツ」を使用しています。
このパンツは非常に軽く、保温性も申し分ありません。
テント内での活動や就寝時に穿くことで、寒さから体を守ることができます。
また、ダウンパンツだけでは寒さが気になる場合には、他のアイテムと組み合わせてさらなる防寒対策を行っています。
3. ダウンシューズ
さらに、足元の寒さ対策として「ダウンフットウォーマー」を持参しています。
こちらもモンベルの製品で、非常に軽量かつ暖かい仕様です。
寒い夜にテント内で過ごす際に履くことで、足元の冷えを効果的に防ぎます。
このアイテムがあるだけで、テント泊の快適さが格段に向上します。
4. 枕
続いて、寝具の一部である枕です。
使用しているのは「C2サミット エアロウルトラライトピロー」。
これは非常に軽量で、収納時は非常にコンパクトになります。
以前は洋服をスタッフサックに詰めて枕代わりにしていましたが、このアイテムを使い始めてからはその快適さに驚きました。
膨らませるだけで簡単に使用でき、頭の位置が安定するのでぐっすり眠れます。
また、テント泊だけでなく、車中泊や山小屋泊にも活用しています。
5. シュラフ(寝袋)
次にご紹介するのはシュラフです。
使用しているのはモンベルの「ダウンハガー800 シャープ2」。
このシュラフは800フィルパワーのダウンを使用しており、秋口の冷え込む夜にも対応できる保温力があります。
また、純正の収納袋ではなく「コンプレッションサック」を使用しており、シュラフをコンパクトにまとめてザック内のスペースを有効活用しています。
収納方法も簡単で、袋に押し込むだけで済むため、荷造りの時間を短縮できます。
マット
マットは2種類を使用しています。一つ目は「C2サミット ウルトラライトエアマット」。
このエアマットは非常に軽量で、膨らませるとしっかりした厚みがあり快適な寝心地を提供します。
もう一つは「レイルマット180」という折りたたみ式のマットです。
2つのマットを併用することで、地面からの冷気を遮断し、さらに寝心地を良くしています。
これにより、テント内での時間をより快適に過ごせます。
テント
テントは「ファイントラック カミナドーム」を使用しています。
このテントは軽量かつ居住性に優れ、風や雨にも強い設計です。
特に、標高の高い山域での使用に適しており、耐久性も抜群です。
また、収納時には非常にコンパクトになるため、ザックへの収まりも良いです。
用途に応じて使い分けることができ、今回は快適性を重視したカミナドームを選びました。
電気系装備
電気系の装備としては、以下のアイテムを持参しています。
ゴールゼロのライト: 小型ながら非常に明るいランタンで、テント内での作業や食事の際に役立ちます。
モバイルバッテリー: アンカーの「パワーコア エッセンシャル 20000mAh」を使用しています。
急速充電に対応しており、スマートフォンやカメラの充電もスムーズに行えます。
これらが私のテント泊装備の詳細です。
秋山での寒さに対する準備を徹底しながら、快適さを重視した構成となっています。
調理器具と食事関連
1. スプーン
使用しているのは「シートゥサミット」のスプーンです。
このスプーンは非常に軽量で、長めのデザインが特徴です。
山で食事をする際、特にフリーズドライの食品を食べるときに長いスプーンはとても便利です。
袋の底に手が届きにくいことがあるため、このスプーンの長さが活躍します。
スプーン自体も丈夫で、繰り返し使えるため、環境に配慮した選択でもあります。
2. 箸
箸は再利用可能なタイプを使用しています。
以前は割り箸を持参し、ゴミとして持ち帰っていましたが、現在は「持ち運びに便利な箸」を採用しています。
この箸は分解可能で、使用後は簡単に洗える設計になっています。
箸の柄部分を回して分解し、専用の収納ケースにコンパクトに収められます。
山では道具を清潔に保つのが難しいですが、この箸は洗いやすく、耐久性にも優れています。
3. クッカー
クッカーはプリムス製のものを使用しています。
このクッカーは蓋が付いているタイプですが、蓋は省略して本体のみを使用しています。
理由としては、山で複数の鍋や蓋を使う必要性が低いからです。
本体はアルミ製で軽量かつ耐久性があり、直接火にかけることが可能です。
また、内部に他の調理器具や小物を収納できるため、荷物をコンパクトにまとめるのに役立ちます。
4. 折りたたみ式コップ
「シートゥサミット」の折りたたみ式コップを使用しています。
このコップはシリコン製で非常に柔軟性があり、未使用時には薄く折りたたむことができます。
収納時のサイズはほぼフラットで、ザック内のスペースを取らない設計になっています。主にコーヒーやお茶を飲む際に使用しており、温かい飲み物を山で楽しむのに適しています。
また、冷たい飲み物にも対応しており、汎用性が高いです。
5. 食品関連
食事関連では、フリーズドライのご飯(例: 尾西のご飯)や乾燥食品を中心に持参しています。
これらは軽量で保存が効き、お湯を注ぐだけで簡単に食事が用意できます。
また、お米や調味料はクッカー内に収納することで荷物を整理しています。
さらに、スプーンと一緒に持ち運ぶことで、山での調理や食事の準備がスムーズに行えます。
レインウェアと防寒具
1. レインウェア
レインウェアは「ファイントラックのエバーブレスシリーズ」をメインで使用しています。
このシリーズは透湿性と防水性に優れており、山での急な雨に対応できます。
特に、秋の登山では雨風が強くなることも多いため、こうした高性能なレインウェアが欠かせません。
また、もう一つの選択肢として「ノースフェイスのフューチャライト素材」のジャケットも使用しています。
このジャケットは軽量で動きやすく、長時間の着用でも快適さが損なわれない点が特徴です。
2. 手袋
手袋は2種類持参しています。
一つは「モンベルのジオライン手袋」。
この手袋は薄手ながら保温性が高く、行動中の着用に適しています。
もう一つは「ファイントラックのエバーブレス素材」の手袋です。
こちらは防水性に優れており、雨や雪が降った際にも手を冷やさず快適に保つことができます。
手袋を2種類持つことで、天候や状況に応じて使い分けが可能になります。
行動着とザック
1. 行動着
行動着としては、「モンベルのトレーダーアクションジャケット」や「アークテリクスのLTV」を使用しています。
どちらも軽量で、動きやすさと保温性を兼ね備えた製品です。
これらは秋山での気温変化に対応しやすく、レイヤリングシステムと組み合わせることで、効率的に体温を管理できます。
2. ザック
ザックは「グラナイトパック40」を使用しています。
このザックは容量40リットルで、テント泊に必要な装備をすべて収納できるサイズです。
また、軽量で背負いやすい構造になっており、長時間の歩行でも疲れにくい設計です。
外側にはボトルホルダーやギアポーチを追加しており、頻繁に使用する小物を取り出しやすい工夫をしています。
小物・その他の装備
傘
傘は「モンベルのトレッキングアンブレラ」を使用しています。
この傘は非常に軽量で、雨が降った際にザックや体を濡らさずに行動できる便利なアイテムです。
雨具としてだけでなく、強い日差しを遮る用途でも活用できるため、幅広い場面で役立ちます。
携帯トイレとトイレ用品
携帯トイレは、凝固剤付きのタイプを使用しています。
これにより、山でのトイレ環境が整備されていない場所でも安心して用を足すことができます。
さらに、ティッシュやゴミ袋も一緒に持参し、衛生面にも配慮しています。
これらは小分けにしてまとめ、取り出しやすいように工夫しています。
キッチンペーパーと除菌シート
キッチンペーパーは調理後の汚れを拭き取ったり、歯磨き後の処理に使用しています。
また、除菌シートは手やクッカーを清潔に保つために欠かせないアイテムです。
これらを小分けにしてジップロックに入れることで、衛生面をしっかりと管理しています。
最後に
これらの装備をすべてパッキングし、ベースウェイトは約9.2kgとなりました。
この重量に水や食料、撮影機材を加えると、総重量は約13~14kgになります。
快適さを重視した装備のため、重量はやや増えますが、それに見合った快適な山行を楽しむことができます。