今回は登山用のサングラスがなぜ必要かについて説明していきます。
私自身、正直に言うと、以前は登山にサングラスなんていらないと思っていました。
しかし、目の日焼けによって大きな痛い目を見て、その必要性を痛感したんです。
この記事では、私がサングラスが必要だと感じたきっかけ、登山用サングラスに必要な機能、そしておすすめのサングラスについて順番に説明していきます。
登山用サングラスは登山だけでなく、日常生活や他のアクティビティでも使えます。
活躍する場面が多いので、ぜひお金をかけてでも良いサングラスを見つけてください。
この記事ではサングラスを選ぶ際に重要なポイントも詳しく説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
登山用のサングラスが必要な理由
紫外線から目を保護
まずは、私の失敗談からお話ししましょう。
実は私はサングラスを使わずに登山をして、目の日焼けで大失敗を経験しました。
最初の失敗は、残雪期の谷川岳での登山でした。
登山から下山した後、目が開けられないほどの痛みを感じ、その後も24時間にわたって激しい頭痛と目の痛みが続きました。
この時ゴーグルは持っていたものの、登山中に暑さに負けて使わなかったんです。
その結果、雪が残る登山道で強い紫外線を浴び続けたため、目が日焼けしてしまいました。
それでも、この時点ではまだサングラスを購入するには至らなかったんです。
しばらく経って、2回目の失敗がありました。
それは、長期間の縦走中に目の痛みが再発したことです。
この時の痛みは耐え難く、ようやく「登山にはサングラスが必要だ」と強く実感しました。
正直なところ、気付くのが遅すぎたと思います。
皆さんには同じ失敗をしてほしくないと強く思っています。
登山中に紫外線を浴びると、痛みがすぐ出るのではなく、数時間後に症状が出ることがあるため、最初は紫外線が原因だと気づきにくいものです。
私も後から知ったのですが、目の日焼けを放置すると結膜炎や白内障、さらには失明のリスクもあるそうです。
こうしたことを知ると、サングラスがどれほど重要かが分かりますよね。
そこまで重症化するケースは少ないようですが、私自身も目の日焼けで大変な痛みを経験したため、今ではサングラスを必須アイテムだと考えています。
また、登山では標高が1000メートル上がるごとに紫外線量が約10%増えると言われています。
強風から目を保護
特に北アルプスのような稜線では強風が吹くことも多く、砂粒が飛んできて目を開けられなくなることもあります。
そんな時、サングラスをしていないと強風の中でただじっと待つしかなく、非常に不便です。
また、強い風によって目がどんどん乾いていき、気付いた時には目が痛み始め、涙が止まらなくなってしまったことがあります。
この状態は「ドライアイ」と呼ばれるものですが、ドライアイが悪化すると、目を開けるのも難しくなり、登山の継続が危険になる可能性もあります。
登山では紫外線や風だけでなく、自然環境の様々な要素が目に影響を及ぼします。
例えば、山では強い風によって枝や葉っぱが顔に飛んできたりすることもあります。
これは特に森林地帯を歩いている時に起こりやすい現象で、もし目に枝や葉が当たってしまうと、視力に大きなダメージを与えかねません。
サングラスを装着することで、こうした物理的なリスクからも目を守ることができます。
このように、サングラスは紫外線から目を守るだけでなく、物理的な衝撃からも目を守るために役立つアイテムです。
登山道の凹凸を把握するため
サングラスは目を保護するだけでなく、登山道の凹凸を把握するためにも役立ちます。
太陽の強い照り返しによって、登山道や雪道の細かな凹凸が見えづらくなることがあります。
しかし、適切なサングラスを使用することで、視界がクリアになり、足元の状況を正確に捉えやすくなります。
どこに足を置くべきかをしっかり判断できるため、登山中の安全性が向上するだけでなく、ペースを乱すことなくスムーズに歩くことが可能になります。
登山道の状況をしっかり把握するためには、適切なレンズを選ぶことも重要です。
サングラスのレンズには様々な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
視界をより明るく、凹凸を捉えやすくするための色調や、光の反射を抑えるための特殊なコーティングが施されたものなど、状況に応じて選ぶことが大切です。
登山用のサングラスの選び方
登山用のサングラスを選ぶ際に大事なのは、フィット感、耐久性、軽さ、そして視界の歪みの少なさです。
今回は、登山で人気のオークリーのレーダーシリーズや、スワンズのエアレスウェイブといったモデルを中心に説明します。
フィット感に関しては、海外製モデルを選ぶ場合、日本人の顔に合わせて調整された「アジアンフィット」というサイズを選ぶと良いでしょう。
欧米の製品だと鼻が高く、サイズが少し合わないことがあるので、日本人向けにサイズ調整されたモデルを選ぶのがおすすめです。
フィット感について
まずフィット感についてですが、海外製のモデルを選ぶ際は「アジアンフィット」という日本人向けのサイズがあるかを確認するようにしましょう。
欧米人向けのモデルは鼻が高く、サイズが合わないことがあるため、アジアンフィットのモデルを選ぶとフィットしやすくなります。
鼻パッドがしっかりしているモデルは、登山中にずれにくく、快適に使えます。
例えばオークリーのサングラスはフィット感が抜群で、特に人気があります。
耐久性について
次に、耐久性についてです。
登山ではどうしても道具がハードな環境にさらされるので、頑丈なサングラスを選ぶことが大切です。
オークリーのサングラスは、ショットガンで撃たれても割れないほどの強度があると言われており、耐久性は非常に高いです。
多少の擦り傷や劣化は避けられませんが、レンズだけ交換できるモデルもあるので、必要に応じて交換すれば長く使えます。
軽さについて
また、軽さも登山用サングラスには重要なポイントです。
長時間かけていると重いと疲れてしまうため、できるだけ軽量なモデルを選ぶと良いでしょう。
特にスワンズのエアレスウェイブは非常に軽く、かけていることを忘れるくらいの快適さです。
ただし、軽い分、物理的な衝撃に対する耐久性は少し劣るため、藪をかき分けるような場所では注意が必要です。
オークリーのサングラスはしっかりしたフィット感があるため、藪漕ぎでもずれにくいです。
用途に応じて選ぶと良いでしょう。
視界の歪みの少なさ
最後に、視界の歪みの少なさです。
サングラスの価格帯によって、この視界の歪みが大きく変わります。
安価なものと高価なものでは見た目はあまり変わらなくても、実際には歪みや紫外線防御性能に差があります。
また、登山用サングラスの多くは、UVカット機能や反射防止機能が付いており、目をしっかり保護します。
ファッション用のサングラスにはUVカット機能がない場合もあるため、登山には適していません。
特に安価なファッション用サングラスでは、暗いレンズによって瞳孔が開き、裸眼よりも紫外線が入りやすくなることがあるので、避けたほうが良いでしょう。
このように、登山用サングラスを選ぶ際は、フィット感、耐久性、軽さ、視界の歪みの少なさといった要素を重視して、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。
まとめ
登山やアウトドアにおいて、目の保護は非常に重要なポイントであり、そのためにサングラスは必須の装備です。
本記事で説明した内容を参考にして、登山用サングラスを選んでいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。